認知症・全盲・一人暮らしのご婦人を配慮した住宅改修(2)
2011.06.16
認知症・全盲・一人暮らしのご婦人を配慮した住宅改修(1)の続きです。
ご本人へのインタビューへ!
第一回目のご本人へのインタビューに出かけます。
設計士と福祉用具専門相談員とペアで訪問致します。
先日、お会いできなかったご本人(85歳・女性)とキーパーソンとなる娘さんがお待ちです。
住宅改修設計を行う上で、大切なポイントは
「インタビューに始まり、インタビューに終わる」ことです。
インタビューの内容です。
障害状況について
・障害部位の正確な把握
:糖尿病性網膜症
・身体の可動域状況
:特に問題は無い
・筋力の状況
:下肢筋力低下。歩行に不安。手すりがあれば大丈夫。
・知覚の状況
視覚:(20年間・光がやや見える程度だったが、今では全盲に近い)
聴覚:良い
臭覚:最近、低下。
言語:普通
判断力:パニックにならない限り。普通に判断できる。
・使用されている補装具
屋外:杖
屋内:なし
・バランス
立位:歩行時にふらつき。手すりがあれば、大丈夫。
家の中の状況~家具や家電の配置について
玄関前のコンクリート 床の段差に恐怖心を持っている
▲玄関前の床の段差
台所~4帖間(食堂)の段差に恐怖心を抱いて生活している
▲台所~4帖間(食堂)の段差
座位
:良い。正座も長時間可能。家族は椅子での生活を望んでいる。一人の時は、身を置く場としてベッドを選んでいる。改善したい。
・生活への意欲:意欲的ではない。
・易疲労:疲れやすい。
・痛み:ない。ヘルニアもリハビリの効果が出ている。
・転倒:台所にて転倒。顔を強打。段差が原因か、ふらつきが原因か不明。
・床ずれ:なし
生活のリズムについて
午前4~5時に起床
ベッドの上でラジオを聞く
時間をかけて一人で朝食
パンが主体。オーブントースターで焼く。
▲オーブントースター
時々、ホームヘルパーが炊いてくれたご飯を炊飯ジャーからよそおい食べる(めったにない)
▲炊飯ジャー
インスタントおかゆを電子レンジで温めて食べる。(めったにない)
▲電子レンジ
ホームヘルパーがつくってくれたおかずを電子レンジで温め、食べる。
ポットのお湯で日本茶を飲む。
薬をやかんに入れた水を利用して服薬
▲やかん
朝食を食べながら、リモコンでテレビをつけ音を聴く。
一週間の流れ
(月曜)
午前8時にホームヘルパーが来る。
身支度のお世話をしてもらい、ゴミを片付けてもらう。
(火・木・金曜)
午前8時にホームヘルパーが来る。
身支度のお世話をしてもらい、ゴミを片付けてもらい、一緒に、700m離れたクリニックへ歩いて通う。リハビリが主。
(月・火・木・金曜)
午前10時:決まった運転手のタクシーで20分離れた娘さんの家に行く。
昼食と夕食は家族と共にしたら、同じタクシーで帰宅。
午後8時過ぎ、就寝。
(水・土曜)
朝9時30分~昼3時30分
お風呂は週二回利用しているデイサービスにて入っているのみ。
自宅の浴槽は水が漏り、使用不可。
帰宅後:慣れた運転手のタクシーで20分離れた娘さんの家に行く。
昼食と夕食は家族と共にしたら、同じタクシーで帰宅。
(日曜)
娘さんが送り迎えをして
夕食まで共に娘さんの家で過ごし、帰宅。
認知症・全盲・一人暮らしのご婦人を配慮した住宅改修(3)に続きます。

